ドイツに長期滞在する場合、あるいは短期でも就業目的で渡独する場合、日本国籍を有する我々は、俗に言うビザが必要になります。ビザは英語圏での言い回しで、ドイツ語ではAufenthalt(s)(滞在)erlaubnis(許可証)といいます。でもまあ、ここでは「ビザ」の方が滞在許可証より一般的なのでビザという言葉を引き続き使用します。
でも、どうしてドイツではビザ(滞在許可証)が必要なんでしょう?
ドイツは、ヨ-ロッパで一番お金持ちの国です(モナコなどの特殊な国を除いて)。なれば当然物価も高いし、労働賃金も高い。仕事のない、あるいは給与の低い故国で働くより、ドイツで働いてお金を稼いたほうがてっとり早いのは自明の理。そこで、アフリカ、東ヨーロッパ、アジアからドイツに密入国しようとする外国人が後を絶ちません。
それでなくてもドイツでは失業が慢性化してドイツ人でさえ仕事がないのに、このまま外国人がドイツに大挙して押し寄せれば、ドイツ人の仕事がますますなくなってしまいます。そこでドイツに入ってくる外国人をコントロ-ルする為に、ドイツに入国する外国人にはビザの事前申請、取得を義務づけるようにしました。(日本でも同様に外国人の入国を制限しています。その制限の厳しさはドイツの比ではありません。)つまりドイツに入国する場合は、まずは故国にあるドイツ領事館でドイツ入国の為の審査をして、不適切な外国人の入国を防ぐようにしたわけです。
日本国籍を有する場合は、例外的に、ドイツに到着した時点で90日間の観光ビザが自動的に発行されていますので、まるでビザなしで入国できたように感じています。でも実際は、日本人でもドイツ入国にはビザが必要で、ちゃんとビザが発行されています。そして90日を超えてドイツに滞在する場合は、この最初に発行された観光ビザが無効になるので、ドイツ国内で新たにビザを申請する必要があるのです。
「90日間の観光ビザを、ドイツ滞在の最後に回して、滞在ビザが切れてから、この観光ビザを使って旅行(延長滞在)できませんか。」というお問い合わせをいただくことがあります。これはできません。観光ビザは上述の通り、ビザなしでドイツに入国した場合、最初の90日間に対して与えられるものです。すでにビザを取得してドイツに入国された場合、あるいはドイツに入国してからビザを取得、その後の滞在がすでに90日を超えている場合、観光ビザを後回しにしたり、新たに取得することはできません。
一方、そんなに簡単にドイツ入国のビザが取得できない人たちは、いろんな手を使ってビザという障害をクリアしようとしています。一番多いケ-スがドイツの語学学校や大学に通うと称して入国したものの、実際には学校に通わずに、密かに違法就労している ケースです。あまりにこうしたケースが多い為、滞在許可証の取得には、厳しい条件が課せられるようになりました。
我々日本人がドイツで(新しい)ビザを申請する場合でも、上記のような背景があり、「違法就労が目的でビザの申請では?」と、頭から疑われて厳しく審査されます。ドイツでは、未だに日本の場所さえ知らない人が多いですから、「アジアの経済大国なんだよ!」って言っても「だから何よ?」で、終わりです。こうした疑念を抱かれても、スム-ズに手続きが進捗する様にビザの申請の際には、必要書類を忘れずに持っていきましょう。
最後に、ビザ申請の際に頻繁に起きるトラブルについて。インターネットのお陰で今や情報が氾濫する時代ですが、かなり間違った情報が多いのが現状です。例えば日本の海外旅行保険をドイツ留学に最適な留学保険!として販売しているケースがあまりに多く、これに加入されてドイツへ留学される方が後を絶ちません。これについてここで詳しく書いておきましたが、日本の海外(留学)旅行保険ではビザは取れません。どうか偽情報に騙されないで、弊社のホームページを参照されるか、ドイツ領事館まで事前にお問い合わせください。
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ビザの申請には以下の書類が必要になります。
証明写真
ビザの申請用紙(現地外人局で入手)
パスポ−ト
住民証(勿論、ドイツの住民証です)
ドイツで有効な健康保険の証書(英文か独文)
語学学校/大学の入学許可証
現在住んでいる場所を証明する書類
(アパートの契約書など)
銀行の残高証明(英文か独文)
あるいは
Verpflichtungserklaerung
ビザの申請に必要な証明写真ですが、真正面から撮った顔の拡大写真が必要になりました。パスポートの写真よりもさらに条件は厳しく、肩から上の写真では受けいえれてもらえず、撮りなおしになりますが、幸い、外人局にスピード写真機が備えてあり、ここで写真を撮れます。
また、十分な居住場所を確保している事も、ビザの発給の条件になっています。ビザを申請する都市により、住民票の提示で済むケースもありますが、往々にしてアパート等の賃貸契約書が必要です。語学学校に留学して、宿泊先を手配してもらっている場合は、学校からの滞在先の案内を提示する事になります。
最後のVerpflichtungserklaerungは、ドイツ滞在中の費用を両親(あるいは第三者)が負担することを証明するものです。このような申請書は日本人の場合は通常、必要ないのですが、ケルン市(及びその近郊)の外人局は、この書類がないとビザの発給を拒否しています。この為、ケルンで滞在ビザを申請される場合(ご自身で留学資金を出す場合でも)、この書類を日本で取得してから、留学してください。
これには、ご両親に財産を証明する書類(預金通帳、あるいは過去3ヶ月の給与明細)を持って日本にあるドイツ領時館に出頭してもらってください。領事館にこの書類がありますので、これに記入、財産を証明する書類と一緒に提出して審査してもらってください。郵送での申請も可能です。この書類に領事館から認可のハンコが押されて返却されたら、これを渡独の際、お忘れなくご持参ください。この書類を他の書類と一緒に提出すれば、ビザの申請はスムーズに行きます。詳細は、ドイツ領事館のホームページでご確認ください。
上述の書類が揃ったらいよいよ外人局(Auslaeder-behoerde)で、ビザの申請です。街によっては、あらかじめ電話でアポイントを取る必要のあるケースもあります。またドイツでは官庁の営業時間は午前中だけですから、少し下調べをしてから外人局に出向いた方が賢明です。
幸い、インターネットが発達して必要な情報は、ネット上で検索が可能です。
検索エンジンなどで住む都市の名前、それにStadtverwaltungという言葉を入れれば、街の市役所のホームページを見つけることができ、必要な情報はほとんどここで入手できます。
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ドイツに滞在する外国人には、2週間以内に住民申請をする事が義務づけられています(町によっては1週間の場合もあります)。ですから、ドイツに着いて一息ついたら、まずは住民登録をしましょう。 住民申請はその町の市役所(Einwohnermeldeamt)で行なえます。でも、それではわざわざ市役所まで出向く必要があるので、町の区ごとにBuergerbueroという出張所みたいな場所があり、ここでも住民登録ができます。
住民登録には現在住んでいる場所を証明する必要があります。大學の学生寮に入っている場合はその契約書、アパートを借りている場合はその契約書、語学学校からホームステイ先などを紹介されている場合は、これを証明する書類を持参しましょう。(フランクフルトに留学された方の情報では、住民登録にはアパート等の契約書は一切必要なかったとの事です。)この書類は、住民局に置いてありますから、これに必要事項を記入して滞在先のホストに署名してもらう事になります(官庁に行く場合はいつもパスは忘れずに!)。住民登録が完了すると住民証をもらえます。この書類は、今後、生活のいろんな面で必要になりますので、失くさないように大切に保管しておきましょう。
尚、住民登録(anmelden)をしたら、引越し、帰国などの場合、abmelden(引越し/退去申請)をしなければなりません。この退去の書類、ドイツ語ではAbmeldebescheidと言いますが、引越しされた街で再び住民登録をする際に必要になります。又、電話やインターネットの解約をするにもこの書類は必要になりますので、住民登録だけでなく、退去申請もお忘れなく。 |
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よくいただくお問い合わせに、
「語学学校に行くのですが、学生ビザが下りるのでしょうか、それとも語学学校ビザでしょうか?」というものがあります。結果から言えば、どちらでもありません。厳格に言えば「学生ビザ」も、「語学学校ビザ」もドイツには存在しません。 ビザに関して言えば、その学校に通ってビザ(滞在許可)が下りるか、下りないかの2通りしかありません。大学から入学許可がおりれば、ドイツでの滞在許可が下りるし、(弊社のホームページで紹介している)語学学校に通えば、現地でビザが取得できます。簡単明瞭ですよね?念のため、以下にそれぞれのケースでの注意点などを挙げておきます。
語学学校に通う場合
この場合が、ビザを修得するのが一番注意が必要です。(就労の場合を除いて)留学費用を節約するために、「安ければ、安いほどいい。」という観点で学校を選んだ場合、「これではビザは下りません。」と言われておしまいです。そんな事にならないように渡独前に語学学校、関係官庁に問い合わせて100%の確証を得てから留学しましょう。(弊社のホームページではビザが取れる学校しか紹介していませんので、心配は無用です。)しっかりした語学学校ならビザに関して経験がありますから、きっと役に立つ助言をしてくれます。逆に、問い合わせても全然役に立たない語学学校、もっとひどういケースでは返事が来ない学校、は最初から辞めておきましょう。そんな学校に通ってもろくな事はありません。もし日本ではっきりした情報が得られない場合、ワ-キングホリデ-ビザを申請、取得してからドイツに入国しましょう。これさえあれば、1年間はビザの事で頭を悩ます必用はありません。
大学に通う場合
大学に通う場合とは、「通いたい」、「通う予定の場合」とは違います。大学から入学許可が下りてから、ドイツに入国する場合の事です。この場合のビザの深刻は至極簡単です。ビザの申請に必要な申請書類を持っていけば、問題なくビザを発行してくれます。尚、ビザは無料ではありません。通常30EUR程度かかりますから現金を持っていくのも忘れないようにしましょう。
ドイツで就労する場合
ドイツで就労する場合は、「これからドイツで仕事を探す」という場合ではなく、すでに職が見つかってビザの申請を行なう場合です。この場合は、日本にあるドイツ領事館に仕事先からの雇用証明書を持参してビザを申請する事になります。
ワーキングホリデービザからの書き換え
2005年になってワーキングホリデービザで入国してからドイツ国内で大學に通う為のビザへの変更が断られる例が出てきました。特に厳しいのはハンブルク、ハノーファー地域ですが、今後もこの地域が広がるかもしれません。大學進学を目標にされる場合はワーキングホリデービザの取得をしない方がいいかもしれません。
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