やはり一番快適なのが、一人で気軽に住めるアパ-ト住まいですが、費用的には、一番高くなります。アパ-トを借りる場合、家賃の他に管理費(雑費)としてNebenkostenなるものが加算され、これが大家に支払う家賃の総額になります。通常、家賃のみの場合「kalt」と表示され、管理費が入った家賃の場合「warm」と表示されます。
ここで最初に注意して欲しいのは暖房費です。寒いドイツでは暖房費が馬鹿になりません。管理費に暖房費が含まれていない場合、毎月40UR程度の暖房費がさらに家賃に加算されますから要注意です。
又、通常、Nebenkostenには水道代金も含まれていますが、これは使用量を予想した料金が含まれています。年末には実際に使用した水道量(料金)とこれまでに払った料金の比較が行われます。ドイツの水道代金は欧州で一番高いので、毎日お風呂に入っていると、年末には水道代金だけで200〜300EURもの追加支払い要求が来ることもあります。(倹約家のドイツ人は、シャワーを週に数回しか浴びません。)
これに実際に使用する電気代(アパートによりガス代金)が加わって、実際に毎月かかる家賃になります。大まかに言えば、管理費(暖房費込み)と光熱費で家賃がさらに100EURくらい脹らみますので、家賃について尋ねる場合、kaltとwarmにはよく注意してください。
その他にアパ-トを実際に借りる場合、家賃の3ケ月分の保証金を払う必要があります。この保証金はアパ-トを出る際に、大家さんが部屋をチェックして問題がなければ返してくれますが、通常、幾らか引かれるのが現状です。アパ-トは日本と同じように、家具のついていないアパ-トが一般的です。中には、キッチンや共同の洗濯機がついているアパ-トもありますが机、椅子、冷蔵庫、ベットなどなどがついた物件は例外です。そのようなアパ-トは、通常、短期滞在用ですから、家賃が100EURくらい高めに設定されています。
また家具のついていないアパートでも、今住んでいる住人が引越しの際に、すべての家具を持って移動するのは不可能なので家具の買取などの取引が必要になる事が多くあります。
さてアパ-トの契約をする場合、アパートのリノベーションに注意してください。アパ−トの引渡しにあたって、大家はアパートが入居時と同じ状態で返されることを要求する権利があります。湿気で壁にカビが生えていたり、タバコの煙で壁紙がくすんでいたら、壁を塗り替える必要があります。壁の他にもキッチン、トイレと大家の厳しいチェックがあります。これをクリアして、始めて当初に収めておいた保証金が返却される事になります。 このリノベーションを業者に頼むと、30u程度の一人住まいのアパートでも400EURくらいの費用がかかります。ただし、アパートに入居される場合、部屋がリノベーションされていなれば、勿論、アパートを出る際もリノベーションをする必要はありません。しかし、こうした事情を知らない外国人の弱みに付け込んで、契約書にこっそり「アパートを出る際はリノベーションをする事。」と条件を書き込む大家も居ますので、契約書のサインには要注意。
又、ドイツでは「日本に帰るので、今月でアパ-トの契約を解約したい。」なんて簡単にはいきません。契約書に解約の際の通告期間が明記されています。以前は、解約通知期間は契約期間に準じて変化するものでしたが、2005年に最高裁の判決が出て、解約通知期間は契約期間の長短にかかわらず3ケ月になりました。具体的な例を挙げて説明すると、1月の4日までに書面にて解約通知を行なった場合、契約が切れるのは3月末日になります。もし2月に日本に帰国してしまう場合でも、賃貸人は3月末までの家賃を払う義務があります。これを回避するには、すでに2月からアパ-トに入ってくれる人を自分で探す事になります。 |