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住宅事情

 
ドイツでアパートを探してみると、日本と比べて面白い相違に気付きます。往々にして街中よりも、郊外の田舎のアパートの方が家賃が高いのです。これはドイツ人の都会の喧騒から逃れて、緑の中で生活したいという傾向を反映しています。
とは言え、街中のアパートでもミュンヘンのような大都市、ボンのようなテレコムなどの大企業が数多くある町などでは、家賃は高いです。その他、欧州の金融の中心地であるフランクフルト、ドイツで一番お金持ちの多い町と言われるハンブルク、環境都市として日本でも有名なフライブルクなどの都市では需要が供給を上回っており、アパート探しはかなり困難です。またフライブルクのような小都市でも、ドイツ人の老後の保養地(及び複数の大学が存在)という環境と合い重なってしまって、アパ-ト探しはかなり困難です。逆に意外なのが、ベルリン。ドイツの首都でありながら、家賃は(まだ)比較的安価です。
ドイツでは大学が始まる前の時期、2月〜3月及び、8月〜9月にかけ、大学生がゼミの始まる前に引越しを済ませるべく、ドイツを大移動します。この時期は同時に大学卒業の時期でもあり、学生寮、アパ-トの空きがでる時期ですので、ドイツで安価なアパートや部屋を探す場合は、この時期にドイツに来て、アパ-ト捜しをするのが理想的です。
2002年からのユ-ロ(EUR)導入によりドイツの物価は高騰しました。家賃などはその顕著な例で、アパートを300EUR程度の予算で捜すのは困難になってきました。又、毎年値上がりする電気代(2001年から2011年で文字通り2倍になりました。)や水道代などの「雑費」も馬鹿にはならないので、都会なら光熱費、雑費費込みで430EUR/月、小さな町でも400EUR/月くらいの家賃の予算をみておくべきでしょう。
(自費留学生なので)「そんなお金はありません!」と、言われる方、ご安心ください。それは、あなただけではありません。ドイツでは学生が集まってアパートを借り、部屋をシェアする居住形態が一般的ですので、このタイプなら(狭い部屋でいいなら)250ユーロくらいから部屋が見つかります。

 
 

 



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Wohnung/Appartment(アパ-ト)

 
やはり一番快適なのが、一人で気軽に住めるアパ-ト住まいですが、費用的には、一番高くなります。アパ-トを借りる場合、家賃の他に管理費(雑費)としてNebenkostenなるものが加算され、これが大家に支払う家賃の総額になります。通常、家賃のみの場合「kalt」と表示され、管理費が入った家賃の場合「warm」と表示されます。
ここで最初に注意して欲しいのは暖房費です。寒いドイツでは暖房費が馬鹿になりません。管理費に暖房費が含まれていない場合、毎月40UR程度の暖房費がさらに家賃に加算されますから要注意です。
又、通常、Nebenkostenには水道代金も含まれていますが、これは使用量を予想した料金が含まれています。年末には実際に使用した水道量(料金)とこれまでに払った料金の比較が行われます。ドイツの水道代金は欧州で一番高いので、毎日お風呂に入っていると、年末には水道代金だけで200〜300EURもの追加支払い要求が来ることもあります。(倹約家のドイツ人は、シャワーを週に数回しか浴びません。)
これに実際に使用する電気代(アパートによりガス代金)が加わって、実際に毎月かかる家賃になります。大まかに言えば、管理費(暖房費込み)と光熱費で家賃がさらに100EURくらい脹らみますので、家賃について尋ねる場合、kaltとwarmにはよく注意してください。
その他にアパ-トを実際に借りる場合、家賃の3ケ月分の保証金を払う必要があります。この保証金はアパ-トを出る際に、大家さんが部屋をチェックして問題がなければ返してくれますが、通常、幾らか引かれるのが現状です。アパ-トは日本と同じように、家具のついていないアパ-トが一般的です。中には、キッチンや共同の洗濯機がついているアパ-トもありますが机、椅子、冷蔵庫、ベットなどなどがついた物件は例外です。そのようなアパ-トは、通常、短期滞在用ですから、家賃が100EURくらい高めに設定されています。
また家具のついていないアパートでも、今住んでいる住人が引越しの際に、すべての家具を持って移動するのは不可能なので家具の買取などの取引が必要になる事が多くあります。

さてアパ-トの契約をする場合、アパートのリノベーションに注意してください。アパ−トの引渡しにあたって、大家はアパートが入居時と同じ状態で返されることを要求する権利があります。湿気で壁にカビが生えていたり、タバコの煙で壁紙がくすんでいたら、壁を塗り替える必要があります。壁の他にもキッチン、トイレと大家の厳しいチェックがあります。これをクリアして、始めて当初に収めておいた保証金が返却される事になります。 このリノベーションを業者に頼むと、30u程度の一人住まいのアパートでも400EURくらいの費用がかかります。ただし、アパートに入居される場合、部屋がリノベーションされていなれば、勿論、アパートを出る際もリノベーションをする必要はありません。しかし、こうした事情を知らない外国人の弱みに付け込んで、契約書にこっそり「アパートを出る際はリノベーションをする事。」と条件を書き込む大家も居ますので、契約書のサインには要注意。

又、ドイツでは「日本に帰るので、今月でアパ-トの契約を解約したい。」なんて簡単にはいきません。契約書に解約の際の通告期間が明記されています。以前は、解約通知期間は契約期間に準じて変化するものでしたが、2005年に最高裁の判決が出て、解約通知期間は契約期間の長短にかかわらず3ケ月になりました。具体的な例を挙げて説明すると、1月の4日までに書面にて解約通知を行なった場合、契約が切れるのは3月末日になります。もし2月に日本に帰国してしまう場合でも、賃貸人は3月末までの家賃を払う義務があります。これを回避するには、すでに2月からアパ-トに入ってくれる人を自分で探す事になります。

アパ−トを探す、借りる、解約する。
アパ−トを探す場合の最も一般的な方法は、新聞広告、大学での張り紙、インターネットの3通りが上げられます。勿論、不動産業者を通す方法もありますが、仲介料が最低でも家賃の2,3ヶ月分かかりますから、かなりの出費を迫られることになります。 そこで前出の3通りの方法を使ってなんとかアパートを探す事になるのですが、これがなかなか大変です。
新聞広告などは、通常土曜日版に不動産の広告が出るのですが、いい物件はその日のうちに借り手が見つかってしまいます。ですから、新聞広告を使ってアパートを探す場合は、土曜日は早起きして新聞を手に入れ、朝9時には広告主に電話して物件の見学のアポを取り付けることが必要です。 それでも通常、アパートの見学には複数の人が集まって事実上、アパートの取り合いになるの事が多いです。
そんな場合大家さんは、『家賃をちゃんと定期的に払ってくれる人』と、『長く住んでくれる人』を優先します。 早い話がアパートの見学にはきれいな服装で、時間通りに行く事が大切という事になります。 アパート見学の機会は、大家さんにとっても将来の賃貸人を見定める機会でもある事をお忘れなく!

ペット
稀に留学される際に日本で飼われていたペット(犬、猫)を連れてこられる方がおられますが、これは極力避けるべきです。
ドイツ人(日本でも同じだと思いますが)大家は、賃貸人に「アパートを綺麗に使って欲しい。」という切なる望みがあります。数百(千)万もするアパートを見知らぬ人に貸すわけです から、これは当然です。
この為、賃貸人がペットを連れて入居するのを極端に嫌がります。 又、外国人にアパートを貸すこと自体が、大家にとって「冒険」ですから、ペット同伴の外国人となると、アパートを貸してくれる大家は、とても少ないです。この為、留学される際は、どんなにかわいいペットでも日本に置いてから、渡独してください。ドイツに長く住んでいると、ペットを飼っていいアパートも見つかりますから、それからペットを連れてくることをお勧めします。

 


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Wohngemeinschaft(WG)/(共同生活)

 
最も一般的な学生の生活様式です。3部屋、4部屋とあるアパ-トを学生が集まって賃貸契約を大家と結び、各部屋をそれぞれ学生たちが使用するわけです。この生活の一番の得点は、比較的コストが安く上がる点です。洗濯機、キッチン、冷蔵庫などアパ-トの住人で共同使用しますので、空きが出てからWGに入れば、自分の部屋の家具さえ揃えば、あとは何も買う必要がありません。
この生活の欠点は、やはり共同生活に伴う弊害です。ドイツ人は、自分の家のキッチンなどは毎日磨き上げて、しみなどひとつもないくらいですが、共同生活になるとどうでもいいらしく、キッチンは荒れ放題、トイレに至っては、、、という事もあります。共同生活に慣れていない人は避ける方が賢明かもしれません。しかし、金銭的理由でアパ-トなど借りれない場合は、仕方ありません。この場合、できるだけ多くのWGを見学して、良さそうな部屋を探す事が必要です。 しかし、気に入った部屋(WG)が見つかったから、必ずしも部屋が借りられる分けではありません。
ドイツ人は、かなり慎重、人見知りをする民族です。部屋を借りる前に、WGの住人達の面接をパスをする必要があります。学生は外国人に対して偏見が少ないので、比較的、外国人でも部屋を確保し易いですが、住人達が以前に外国人を受け入れて嫌な体験をした後だと「外国人は嫌だな。」「ドイツ語ができないから、意思の疎通ができない。」などの理由で入居を断る場合もあります。
 
語学学校が仲介するWG
WGというと学生が集まって済む共同生活を想像してしまいますが、WGはその名の通り、共同生活を意味するもので、そこに住む人の職業、年齢、性別を定義しているものではありません。ですから社会人の住むWGも有ります。こうした「誤解」が原因で、語学学校などに宿泊先(WG)の手配を頼んだ場合、お客様が予想していたWGと異なる場合があります。これについてはこちらで詳しく説明しておきましたので、一度、ご参照ください。


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Studentenwohnheim(学生寮)

 
通常、大学から入学許可が下りて、すぐに学生寮に入れるような事はありません。 どこの大学でも、学生寮は順番待ちの学生で一杯です。申請をして、早い場合で半年、遅い場合1年以上順番待ちをするのが通常です。さらに語学コースの学生のうちはまだ正規の学生とみなされず、学生寮の申請ができない場合もあります。
もし、学生寮に入寮できた場合ですが、寮では、トイレ、シャワ-キッチンなど共同使用になります。
中には部屋に電話線をひける新しい学生寮もありますが、通常、電話は寮にある公衆電話を使う事になります。学生寮によって4〜5部屋でWGを構成する作りの学生寮と、階層ごとに分かれて、その階に住んでいる学生(20人程度)とキッチン、トイレなどを共有する場合があります。後者の場合、盗難が多くなる傾向があり、キッチンに包丁でも忘れようなら5分で消えてしまいます。この為、各自のロッカーが割り当てられますので、皿、鍋、フライパンなどの貴重品(?)はちゃんとロッカーしまって鍵をかけておきましょう。

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Gastfamilie(ホームステイ)

 
ホームステイを宿泊先に選ばれる場合、できれば初級3程度のドイツ語能力がある事が望ましいです。ステイ先の家族もできる限り意思の疎通に努力してくれますが、如何せん、まだ初級1〜2のうちはなかなか思い通りに会話ができません。これに加えて日本人は間違った事を言うのを恥じてしまう傾向があり、文章が構成できないと、発言しようとしません。これは「間違いでも、意見を言うのが良い。」とされているドイツでは、あまりいい印象を与えません。又、日本に限らずアジアでは、相手が言っている事がわからなくて、愛想笑いをしまう事が多いですが、これはドイツ人相手には通用しません。何も言わないで、ニコニコしていたら、(必要ないのに笑う習慣のない)ドイツ人に逆に不快感を与える事もあります。
ドイツに来たら人見知りしたり、言葉がわかないので萎縮してしまうような事だけは避けましょう。日本人がよくやる間違いで一番まずいのが、何を言っているのかわからないのにJa!と言ってしまう事です。すごく当たり前の事ですが、わからない場合は、「わからない。」 "Wie Bitte?" と何度でも言おう。そうすれば、相手もこちらが理解できていないとわかるから、別の方法で説明しようとしたり、最悪の場合でも誤解が避けられます。
ドイツで一番嫌われるのは、意思表示をしない事です。「コーヒーにしますか、それとも紅茶にしますか?」と聞かれて、「どっちでも。」と答えるのと、「この人には意見がないのか?」と、ドイツ人にはマイナスイメージ映ります。ドイツ語には、「気を利かす」という言葉が辞書にありません。ですから、我々日本人がいくら気を利かしても、その意味合いは全く通じません。 「郷に入れば、郷に従え。」です。何が欲しいのか、何が嫌なのか、ちゃんと意思表示をする事がドイツ人家庭で楽しい体験をする前提条件です。


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