ミュンヘンまで来たら、あの有名なお城を見た後でいいから、Berchtesgadenに行ってみよう。ミュンヘンから電車で2時間40分程度。この街はドイツの最南端にあり、オーストリアに食い込むような形になっている。BerchtesgadenはGarmisch Partenkirchenと並ぶドイツ景勝の地で、冬はスキ-客で賑わう。この地域(Obersalzberg)が有名になったのは、あの有名なオーストリア人がここに別荘を買った事に起因する。その後、「我が闘争」の印税で稼いだ金を惜しげなくつぎ込んで山荘Berghofを改築した。以後、政治の舞台はベルリンからこの山荘に移ってきた。ヒトラ-がイギリスの首相チェンバリンを招いて、ミュンヘン協定にサインしたのもここだ。山荘自体は終戦間際にアメリカ空軍の空爆で破壊され、今は土台しか残っていない。しかし、Kehlsteinhausは健在だ。Kehlsteinhausは、ヒトラ-50歳の誕生日に党の官房長Bormannが贈った豪華な山荘。この山荘からの眺めは格別!!山の麓に超豪華なエレベーターがあり、一気に標高124mの山荘まで昇っていく。ここからの眺めは、当時は独裁者にしか味わえなかった、うっとりとする眺め。ネオナチの聖地となることを恐れたドイツ政府の方針で、第2次大戦後、2002年まで立ち入り禁止だったが、2002年5月に解禁、一般の訪問者でも訪れる事が可能になった。以後、数多くの観光客がかっての独裁者の別荘を見てやろうと押し寄せ、お城同様に、バイエルン州政府の大事な財源となっている。
Berchtesgadenまで来たからには、神秘的なKoenigsseeも見て行こう。この湖に浮かぶ遊覧船と、中州に建つ教会の写真はきっと誰でも見た事がある(筈だ)。また、Obersalzbergというからには、ここには塩の山、岩塩鉱がある。戦争中は、乾燥した岩塩鉱は爆撃を避ける為に美術館、博物館から避難されてきた、芸術作品で一杯だった。戦後、この芸術作新のほとんどは、(ソ連軍が戦利品にした部分を除き)大部分は、戦後のどさくさで行方をくらましてしまった。今では、この岩塩鉱は観光客用のアトラクションになっています。岩塩鉱の中に湖もあって結構楽しめます。
この岩塩鉱、最近医療にも使われるようになりました。日本でも花粉症は、その猛威を奮って、これに苦しんでいる人は増加していますが、花粉症がひどくなると、それこそマスクをつけての生活を強いられるようになります。極度のアレルギ-反応を起こす花粉症患者は、汚染(?)されていない空気を呼吸して、肺の中の有害物質を排出する必要があります。そこで注目されたのが、この岩塩鉱。入り口から曲がりくねって600m以上も進んだ穴の中には、花粉症患者を悩ます有害物質が殆どありません。そこで重症の花粉症患者は週に1回、ここまで下りてきて長椅子に横になって、30分〜1時間深呼吸をします。その効果は抜群で、この湯治(?)後、しばらくは花粉症の症状が収まるそうだ。
ちなみにナチスの財宝(の一部)も、終戦間際にベルリンからこのオーバーザルツベルクに運ばれて山の中に埋められ「行方不明」になっている。「定説」では、財宝の秘匿を命じられたSS将校が、この一部を自分の物にして、残りを命令通り森の中に埋めた。ほとぼりが冷めてから戻ってきて、全部掘り出して自分の物にしようとしたらしが、戦争犯罪人で捕まってしまい、二度と戻って来れなかった。以来、一攫千金を狙ったトレジャーハンター(treasure hunter)が、夜になると金属探知機でこっそり(違法です。)森の中で財宝を探している。中にはちゃんと許可を取って大規模な財宝探しをするトレジャーハンターも居るが、これまでの所、ドイツ国内ではまだナチスの財宝は埋もれたままで見つかっていない。 |

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